前回の続き。
あれから久しぶりに特撮板を覗いたり、ブログを読ませていただいたりして、自分なりに解釈した。
ミラーワールドでは生きているものは存在できない。
にもかかわらず、劇中での13名はMW内で普通に生きている。
あげく、しまいには生身でライダーの武器を使って戦っている。
ということは、つまり、全員死んでいるってこと。(魂だけの神崎士郎と同じ)
死人同士で更に殺し合わせるという悪夢のような物語で、龍騎ワールドに相応しい。
特に13人のうちのオリジナル6名。
彼らは本編最終回で世界リセット直前に召喚された。
これなら、蓮が恵理の「その後」を知らない説明が付く。
残りの7人は、各パラレルワールドで戦闘して、やはり死亡した直後に召喚された。
これで全て辻褄が合うじゃないか!
見た目が現在になったのは、あれだ、2019年現在の生きている彼らの肉体をコピーしたからだ!(多少強引w)
一人生き残った真司は、現実世界を訪れたものの、アナザー龍騎編が終了した時点で消滅。
そして、現実世界では本編リセット後での真司や蓮が変わらずに暮らしている。
(現実での蓮らしき皮コートの男がラスト付近で確認できるよね)
ラストで真司が見せた表情からは、それらを全て知り、これでやっと本当に終わることができるといった清々しさが
窺える。
まあ、そのあと自分も消えてしまうんだろうけど。
こうして振り返ると、龍騎の世界って、ほんっつとうに哀しき騎士たちの終わりなき戦いの物語だなあ、と思う。
オーディンに変身した人物も士郎の念のようなものが塊ってできた、人の形をしたなにか、なのだろう。
「これが俺と城戸の絆だ!」
「今度はお前が生きろ」
何度も共に戦い、そして必ず最後はどちらかが倒れ、リセットしたのち見知らぬ他人の間柄に戻ってしまう。
真司と蓮は、どこかで書いてあったように、ライダーバトルでしか出会うことができない運命なのかもしれない。
現実ではないどこか、パラレル世界でのMWで、今まさに再び戦っているライダー達がいるのだろう。
それは永遠に続き、必ず真司と連の二人は欠かすことなく出会うんだろう。
本編、映画、tvスペシャル、そして今回のRTと「仮面ライダー龍騎」には、毎回長引く余韻を残し感動させられる。
この「龍騎ロス」は16年前そのままの感覚である。
こんな喪失感はもう今回が最後だろうけど、きっとまた出会える?かな?
このような物語に出会えてよかったと思います。
ありがとうございました。